[質問] アロマテラピーの歴史

(アロマセラピスト 小西梓惺より)


アロマテラピーを知るにあたって、歴史の流れを知ると、
もっとアロマテラピーに対する親近感や、
人間にとって、植物や香りは、生きる上で欠かせないものという意識が、
とっても深くなると思います。


そんな気持ちで、毎日のアロマテラピーを行えば、
さらに心地よく、和やかな気持ちを、香りと一緒に味わうことができます。


植物と、わたしたち人間との関わりはとても古く、
紀元前3000年の古代エジプトでは、香りを宗教儀式のときに、
香木や花を焚くなどの薫香(くんこう)や、
ミイラをつくるときに、ミルラやシダーウッドを用いて防腐していました。


この時から、芳香物質の、このような↓作用を利用していました。


  ・精神の高揚・鎮静

  ・殺菌・抗菌作用

  ・防腐作用


その後、古代ギリシャ・ローマ時代で、
医師たちが医学を体系化して、芳香物質を治療のために取り入れたり、
また一般の人たちも、芳香浴や香油でのマッサージを行っています。


また中国やインドでも、芳香物質を用いた治療の文献も残っているので、
東西で、香りの有効性が認められていたようです。


そして10世紀に入る頃、アラブ人のイブン・シーナが錬金術の過程で、
偶然、水蒸気蒸留法(すいきょうきじょうりゅうほう)を発見し、
11世紀頃の十字軍の遠征で、ヨーロッパへと広まります。


その後も、芳香物質のすごさは広まる一方でしたが、
西洋医学・医薬品の登場で、衰退してしまいます。


しかし、1920年代に、フランス人化学者ガット・フォセが、
実験中に起きた事故で火傷を負い、たまたまそばにあった
ラベンダーのエッセンシャルオイルに、指を浸したのですが、
それが「あっ!」という間に治り、傷跡もほとんど残らなかったという
フォセ自身の驚きから、エッセンシャルオイルの効能について研究を始めました。


また、「アロマテラピー」という言葉を、造語しました。


その後も、イギリスでは、マグリット・モーリーという化学者が、
心身の不調を、その人に合わせたブレンドのオイルで、マッサージするという
考え方を著した、「もっとも大切な物・・若さ」という本を出版し、
今日のアロマテラピーの形態に繋がっています。


その後、日本でも1980年代に、
イギリスのアロマセラピスト、ロバート・ティスランドの著書、
「アロマテラピーの理論と実践」が出版され、
紹介されて徐々に浸透し、今でも人気が高まっています。


     ♪     ♪     ♪     ♪     ♪     ♪     ♪     ♪


(ハイジ)

なんか、すごい歴史があるんですね!

すごい昔から、アロマテラピーは、行われていたのですね。(驚)


(梓惺)

わたしも、知った時は「すごい!」と、思ったと同時に、
野菜なども含めた植物って、栄養・薬効的なだけじゃなくて、
気持ちも私たちに安心を与えてくれるんだ・・・って思いました。

付き合いの長さから来てるんでしょうね。


(ハイジ)

かなり歴史のある、アロマテラピーですが、
本やインターネットで見ていると、
「アロマテラピー」や、「アロマセラピー」という言い方を、見ます。

「アロマテラピー」と、「アロマセラピー」は、何か違いがあるのですか?


(梓惺)

「アロマテラピー」と、「アロマセラピー」の違いですか?

それでは、違いをみていきましょう。


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