[質問] アロマテラピートリートメントで使う植物油について
(アロマセラピスト 小西梓惺より)
アロマテラピートリートメントのときに使う、エッセンシャルオイルを薄める、「植物油」。
アロマテラピートリートメントでの植物油には、次のような3つの働きがあります。
1.エッセンシャルオイルを、適正濃度にうすめるためのもの
2.エッセンシャルオイルを、皮膚から深部の血管やリンパ液まで運ぶ役目
3.植物油自体にある有効成分を、からだに吸収させること
とくに、2.の働き、
「エッセンシャルオイル成分を、各細胞にまで運ぶ」ということから、
「キャリアオイル」(carry=運ぶ)とも呼ばれています。
オイルトリートメント用のオイルは、熱による成分の変質を防ぐために、
熱加工をしない、「低温プレス法」という、
まったく加工されていないオイルを使いましょう。
加工されていないので、植物本来の成分を、たっぷりからだに取り込めます。
[補足説明]
★「食用オイルは、キャリアオイルに使ってもいいですか?
ハイジさんの質問にあった、食用オイルですが、
製造のときに、食品としての品質安定のためや、安価に大量生産するためなど、
高温や薬品などの加工がなされています。
天然の成分が失われた食用オイルは、
もちろん、エッセンシャルオイルとの相乗効果も望めないので、
アロマテラピートリートメントには向きません。
せっかくの、楽しい気持ちいい、アロマテラピートリートメント♪
植物からの恵みに感謝して、たっぷり楽しみましょう。
★ベビーオイルは、キャリアオイルで使えますか?
ベビーオイルは、鉱物由来のミネラルオイル。
特徴としては、皮膚の表面は潤してくれるのですが、
からだの深部にまでは浸透してくれません。
ベビーオイルは、赤ちゃんのおむつかぶれなどに使わますが、
肌表皮にオイルがとどまり、外的な刺激から守ってくれるからなんです。
アロマテラピートリートメントのキャリアオイルの目的は、
名前の通り、エッセンシャルオイル成分を細胞レベルにまで運ぶことですから、
ベビーオイルはキャリアオイルには、向いていません。
(ハイジ)
エッセンシャルオイルのパワーを最大限にするためにも、
キャリアオイルは植物油がいいんですね。
(梓惺)
上記の植物油の働きでもお伝えしましたが、
キャリアオイルも、もちろん植物から絞られたものなので、
ビタミンやミネラルなど、たっぷりからだにいいものが入っているんですよ。
実は、植物油自体をブレンドする、
「オイルセラピー」といわれるものも、あるぐらいなんですよ。
(ハイジ)
へぇーー。(驚)
もう少し、キャリアオイルのことも、知りたくなってきました。
いろんな種類があるんですか?
(梓惺)
ええ。
たくさんありますが、初めての方向けに、
使いやすいキャリアオイルのご紹介をしましょう。
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